「梁・陳・随・唐・宗とつづいて数百年のあいだには、大乗・小乗の学僧のなかにも、経を講ずることを究極の業にあらずとして、それを投げ捨て、すすんで仏祖正伝の法を学ぶぼうとした者も少なくなかった。その時には、彼らは必ず自由来の僧衣を脱ぎ捨てて、仏祖正伝の袈裟を受持したものである。それはまさしく邪を捨て正に帰したのである。(道元:正法眼蔵・袈裟功徳)
原文「梁・陳・随・唐・宗あひつたはれて数百歳のあひだ、大小両乗の学者、おほく講経の業をなげすてて、究竟にあらずとしりて、すすみて仏祖正伝のの法を習学せんとするとき、かならず従来の弊衣を脱落して、仏祖正伝の袈裟を受持するなり。まさしくこれ捨邪帰正なり。」