「これを要するに、袈裟はすなわち諸仏の尊重し帰依しましますところ、仏心であると知るがよい。その故に、また、解脱服と称し、福田衣と称し、無相衣と称し、無上衣と称し、忍辱衣と称死、大慈大悲と称し、勝幢衣(しょうどうえ)と称し、また阿耨多羅三菩提衣と称する。まさにそのように受持し頂戴するがよい。そういうことであるから、かりそめにも、自己の思うところに従って改めるなどのことは、あってはならないことである。」(道元:正法眼蔵・袈裟功徳)
原文「おほよそしるべし、袈裟はこれ諸仏の恭敬帰依しましますところなり。仏身なり、仏心なり。解脱服と称し、福田衣と称し、無相衣と称し、無上衣と称し、忍辱衣と称し、如来衣と称し、大慈大悲衣と称し、勝幢衣と称し、阿耨多羅三菩提衣と称す。まことにかくのごとく受持頂戴すべし。かくのごとくなるがゆゑに、こころにしたがうてあらたむべきにあらず。」
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