「仏衣の布材6」「また、いろいろの袈裟の中には、綿布の袈裟があり、絹布の袈裟があり、皮革の袈裟があり、いずれも諸仏のもちいるところであって、仏衣としてそれぞれの効能があり、伝えられる意味があって、いまもなお断絶していない。それなのに、まだ凡情を脱することを得ない者たちが、仏法を軽んじ、、仏語を信ぜずして、凡情にしたがって仏道を曲げようとするのは、仏道に身よせる外道もいうべく、正法をこわす徒輩である。」(道元:正法眼蔵)
原文「又数般のなかに、布袈裟あり、絹袈裟あり、皮袈裟あり。ともに諸仏のもちゐるところ、仏衣仏功徳なり。正伝せる宗旨いり。いまだ断絶せず。しかあるを、凡情いまだ解脱せざるともがら、仏法をかろくし、、仏語を信ぜず、凡情に随他去せんと擬する。附仏法の外道といふつべし。壊正法のたぐひなり。」

