「仏衣の布材7」「律宗や小乗のつまらぬ考えはすてて、学んではならない。あれは総じて小乗だと知るがよい。仏はいう「父を殺し、母を殺すは、懺悔することができる。法を謗るものは懺悔為る事をえず」と。おおよそ、見解せまく、疑い深いのは、仏の本意ではない。仏法の大道は、小乗のやからの思い及ぶところではない。諸仏の大戒を正伝するものは、法蔵付属の祖師の道のほかにはない。(道元:正法眼蔵)
原文「律家声聞の小見、すててまなぶことなかれ。小乗なりとしるべし。仏言、殺父殺母は懺悔しつべし。謗法は懺悔すべからず。おほよそ、小見狐疑の道は仏本意にあらず。仏法の大道は、小乗およぶところなきなり。諸仏の大戒を正伝すること、附法蔵の祖道のほかには、ありとしれるものなし。」

