「心性について」「そもそも身心一如ということなるは、これはもう仏教のつねに説くことである。それなのに、どうしてこの身が生じもとくは滅する時、心だけがひとり身をはなれて生滅しないということがあり画うか。もし一如なる時もあり、一如ならぬ時もあるとしたら、それでは仏説はしぜん虚妄だということになるであろう。また、生死は除かねばならぬものだと思ったならば、それでは仏法をきらうという罪を犯すこととなる。つつしまねばならぬことである。(道元:正法眼蔵)

原文「身心一如のむねは、仏法のつねの談ずるところなり。しかあるに、なんぞこの身の生滅せんとき、ひとり身をはなれて生滅せざらん。もし一如なるときあり、、一如ならぬときあらば、仏説おのづから虚妄になりぬべし。又生死はのぞくべき法ぞとおもへるは、仏法をいとふつみとなる、つしまざらんや。」