「仏祖の成立」「そもそも仏祖となるには、仏祖を撰びきたって見(まみ)えたてまつるのである。それは過去・現在・未来の諸仏の場合のみではない。けだし、そのことの何時はじまったかは知りえないからである。ただ、まさしく仏祖の面目を保ちもてるものを得きたって、これを礼拝し、これに相見えるのである。ただ、仏祖の功徳を示現せしめ、それを頂戴し、礼拝し、かつ体得するのである。(道元:正法眼蔵)

原文「宗礼仏祖の現成は、仏祖を挙拈して奉覲するになり。過現当来のみにあらず、仏向上よりも向上なるべし。まさに仏祖の面目を保任せるを拈じて、礼拝し相見す。仏祖の功徳を現挙せしめて、住持しきたり、体証しきたれり。」