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「仏衣の種類1」「後韓の明帝の永平年間このかた、西の方天竺より中国にき
「そのような仏衣の功徳は、仏の正法をつたえる祖師ならぬものの、まだ夢に
「われらは、仏の生国にへだたること十万余里、とおき辺地にすむ愚かもので
「仏衣の功徳」「袈裟はむかしから、熱悩を除く服といわれ、また解脱の服と
「思うに、古より、四句の偈を聞いて得道したものがあり、あるいは、一句を
「つらつら釈尊の在世のころを思いみれば、それはほぼ三千余年のまえのこと
「いま、わが国には仏衣がとどまっている。仏衣の国土ともいうべきかと考え
「しかるに、かの国の歴代の国王たちのなかには、あわれむべし、おのが国に
「唐のこのよりこのかた、この仏衣を仰ぎ拝する僧俗、全てかならず仏法を信
「唐の中宗・粛宗・代宗も、しばしばその衣を内裏に請じて供養したが、その