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「その昔、ある時、正冬八夜のころ、天寒うして竹裂けるほどの寒さがあり、
「袈裟の種類」「袈裟にいわく、三衣がある。五条衣と、七条衣と、九条衣な
「釈迦牟尼仏が摩訶迦葉に、正法眼蔵・無上菩提を付属したもうた時には、仏
「後韓の明帝の永平十年このかた、東西を往復する出家・在家は、踵を接して
「この仏衣と仏法のことは、とうぜんながら、仏の正法を伝える祖師でなくて
「われらはこの正法に遇うことをえて、あくまでも日夜にまなび修める。また
「われらははこの辺地うまれ、この末法に遇うた。まことに恨むべきことでは
「仏衣の功徳」袈裟は昔より解脱服と称せられる。業のさわりや煩悩のさわり
「仏の教化のおよぶところには、いずれの国とても袈裟のない筈はあるまい。
仏衣の正伝「仏より仏、祖より祖へと伝える衣が、まさしく中国に伝えられた