「三つには菩薩道である。六波羅蜜の教・行・証によって最高の智慧を成就するのである。その成就というのは、人為なよるにもあらず、人為によらざるにもあらず、もともとあるものが起こるのでもなく、新しく成るのでもなく、あるいは久しく昔に成れるものでもなく、過去世の修行によるものでもなく、何事もなさずして自然になるものでもない。だ最高の智慧を成就するのである。」(道元:正法眼蔵・仏教)
原文「三者は菩薩乗。六波羅蜜の教行証によりて、阿耨多羅三藐三菩提を成就す。その成就といふは、造作にあらず、無作にあらず、始起にあらず、新成にあらず、久成にあらず、本行にあらず、無為にあらず。ただ成就阿耨多羅三藐三菩提なり。」(道元:正法眼蔵・仏教)
「六波羅蜜」とは菩薩の行ずべき六つの大行である。それによって修行者は、彼岸に到るとするのである。「始起」とは、本有の覚性が教えによって初めて起こるという意。「本行」とは本は過去世、行し修行の意」

