看経の作法4「僧堂の中での看経は、声あげてよまず、低い声で読む。あるいは経巻を披いて文字をみるだけであって、経を読むにいたらず、ただ看るのである。そのような看経のためには、たいていは、金剛経、金光明経、あるいは、法華経の普門品、安楽行品などを、幾百巻・幾千巻となく常備しておく。それをそれぞれの僧が一巻ずつ看経するのである。看経がおわると、さきの盤台もしくは経凾をもって、それぞれの坐席の前を通るとき、おのおのの経をそれに納める。とる時にも、おく時にも、いずれも合掌をもってする。とる時には、まず合掌してからとる。おく時には、まず経をおいてから合掌する。そして、そののち、それぞれに合掌して低い声で回向するのである。」(道元:正法眼蔵・経巻)
原文「雲堂裏看経のとき、揚声してよまず、低声によむ。あるいは経巻をひらきて、文字をみるのみなり。句読(くとう)におよばず、看経するのみなり。かくのごとくの看経、おほくは金剛般若経・法華経普門品・安楽行品・金光明経(こんこうみょうきょう)等を、いく百千巻となく、常住にもうけおけり、毎僧一巻を行(あん)ずるなり。看経をはりぬれば、もとの盤、もしは凾をもちて、座のまへをすぐれば、大衆おのおのの経を安ず。とるとき、おくとき、ともに合掌するなり。とるときは、先ず合掌してのちにとる。おくときは、まづ経を安じてのちに合掌す。そののち各々合掌して、低声で回向するなり。」(道元:正法眼蔵・看経)
「句読」読むこと。

