「この雪峰の言葉によく通達することは、また仏の出処進退に通達することである。三世の諸仏が火焔の中にいますとというからとて、限りなき宇宙を経めぐるでもなく、あるいは、極微の世界に通ずるのでもない。あるいは、大いなる法輪を転ずるというからとて、大きいであろう広いであろうと思うべきではない。あるいはまた、大いなる法輪を転ずるのは、自分のためでもなく、他人のためでもなく、また説かんがためでも、聴かんためでもないのである。(道元:正法眼蔵・行仏威儀)

原文「雪峰の道を通ぜるは、仏威儀を威儀するなり。火焔の三世諸仏を在裏せしむる、一無尽法界・二無尽法界の周遍のみにあらず、一微塵・二微塵の通達のみにあらず。転大法輪を量として、大小広狭の量に擬することなかれ。転大法輪は、為自為他にあらず、為説為聴にあらず。(道元:正法眼蔵・行仏威儀)