「この十二部教の名をきくことは稀である。仏法が世の中に広まった時に聞くのである。仏法がすでに滅したときには聞かない。またいまだ弘まらなぬ時にも聞くことはできない。ながいあいだ善根をうえて、仏にまみえたてまつる者が、はじめて聞くことをうるのであり、すでにきくことをえた者は遠からずして最高の智慧をうるのである。」(道元:正法眼蔵・仏教)

原文「十二分教の名、きくことまれなり。仏法よのなかにひろまれるときこれをきく、仏ペ有すでに滅するときはきかず。仏法いまた゜ひろまらざるとき、またきかず。ひさしく善根をうゑてほとけをみたてまつるべきもの、これをきく。すでにきくものは、ひさしからずして阿耨多羅三藐三菩提をうべきなり。」(道元:正法眼蔵・仏教)